家を購入!静かなエリアの選び方

騒音に悩む必要ない静かなエリアを販売員さんに紹介してもらっている三人家族のイラスト。

静かな家に住みたいけど…

多くの人が、
静かな場所に住みたいと思っています

でも、
どこに住んでも騒音リスクはゼロではありません。

隣にどんな人が住んでいるのか、
あるいは引っ越してくるか?誰にも分からないのです。

騒音トラブル。国はほとんど助けてくれない

騒音には法律があります。

しかし、日本の法律は、

  • すべての騒音をカバーしていません。

実は、全国の騒音 約70%は、
騒音を取り締まる法律が整備されていないのです。

つまり、
警察や役所でも対応できない場所が多く、自分で何とかするしかないのが現実です。

騒音トラブルを避けるには?

法律が頼りにならないなら、
最初から環境を選ぶしかありません

そのためには、

  • 裁判で勝ちやすい地域に住む

という考え方が重要になります。

※これは管理人の意見です。

裁判で勝ちやすい地域に住む方法

  • 用途地域を選んで購入するだけです。

住む前・買う前に、
用途地域を確認して下さい。

用途地域とは
「その土地に何が建てられるか」を制限するルール

全国の土地に指定されていて、
戸建てを買うときにも重要な情報です。

騒音の裁判をすると、
この「用途地域」が、重要になってきます。

用途地域の一覧の図に、裁判で勝ちやすい負けやすいを図に記入したイラスト。

どの用途地域がオススメ?

一番オススメなのが、

  • 第一種低層住居専用地域

なぜかというと、
騒音を出す工場や施設、
店舗などが、ほとんど建てられません。

それに建物の高さ制限もあります。

何よりも大きなポイントは、
騒音トラブルで裁判になったとき、
とても有利な地域である、という点です。

第一種低層住居専用地域のメリット

  • 騒音の裁判で有利になりやすい
  • 工場や騒音の出やすい施設が建てられない
  • 店舗や事務所も、ほとんど建てられない
  • 建築物の高さ制限があり、日当たり良好

第一種低層住居専用地域のデメリット

  • 土地の価格が高い
    → 他の地域よりも地価が高め
  • 店舗・事務所がほとんど建てられない
    → 近くにコンビニやスーパーがないことも
  • 建築物の高さ制限がある
    → 設計の自由度は低め

住宅を建てられないのは「工業専用地域」だけ

  • 誰が工業地域なんかに家を建てるんだよ

と思うかもしれません。

実は、
住宅はほとんどの用途地域で建てられます。

静かな暮らしを求めるなら、用途地域に注目です!

住宅が建てられる用途地域一覧

地域自宅建設の可否
第一種低層住居専用地域⭕可能
第二種低層住居専用地域⭕可能
第一種中高層住居専用地域⭕可能
第二種中高層住居専用地域⭕可能
第一種住居地域⭕可能
第二種住居地域⭕可能
準住居地域⭕可能
近隣商業地域⭕可能
商業地域⭕可能
準工業地域⭕可能
工業地域⭕可能
工業専用地域不可
市街化調整区域🔺条件付きで可能
都市計画区域外⭕可能

住宅を建てられないのは工業専用地域のみです。

そのため、静かな環境を求めるなら、
用途地域をしっかり確認することが不可欠 です。

家を買う前に「用途地域」を確認!

用途地域を確認せずに家を買うと、
大きな後悔をするかもしれません。

たとえば「工業地域」に家を買うと、
周囲に工場や倉庫が建つ可能性があります。

そして、
現実に騒音トラブルが起きても、
地域的にしょうがないとされ、裁判で勝ちにくいのです

一軒家のパンフレットをGETしました↓

道を歩いていると建売のパンフレットがあったのでその写真。この家が建っている用途地域は、工業地域とわかる写真。

よく見ると、用途地域が書いてあります
この家の用途地域は「工業地域」となります。↓

上の画像を拡大した。用途地域の部分を拡大。はっきりと工業地域と書かれている。

では、これを先ほどの一覧に当てはめると…?↓

工業地域だと、民事裁判しても勝ちにくいよ!ってわかる図を書いてある。

工業地域だと、
騒音問題で裁判しても、勝てない可能性が強いです。

あくまで、可能性ですけど・・。

もしも、工業地域に家を購入したら…

工業地域のメリットは、
なんといっても価格の安さです。

同じ広さでも、
他の用途地域に比べて土地価格がかなり抑えられています。

「少しでも安く家を買いたい!」
という人には、魅力的に映るかもしれません。

しかし、工業地域には大きなリスクもあります。

  • 工業地域の騒音基準は緩いため、「裁判で勝つのが難しい」
  • 昼夜を問わず、大型トラックや工場の騒音に悩まされる可能性
  • 近隣に新しい工場や倉庫が建設されるリスクがある

つまり、安さには理由があるということです。