すべての騒音・振動を規制しているルールは存在しない

残念ながら、日本にはすべての騒音や振動を規制するルールは存在しません。
あるのは「一部の騒音や振動だけを規制するルール」だけです。
🟪なぜ全部を規制していなの?
私は、すべての騒音や振動に、一定の制限があった方がいいと思います。
そのほうが国民にはシンプルでわかりやすいからです。
ところが現実はそうなっていません。
なぜなら、トラブルが起きるたびに、その騒音専用の法律や条例 が作られてきたからです。
その結果、法律や条例はどんどん増える一方になりました。
でも、それではとても「わかりにくい」です。
だからこそ、私はやはり
シンプルに「すべての騒音や振動に共通の制限」を設けるべきだと思います。
🟪ルールの作られ方
日本の騒音・振動の規制は、後追いの対応 で積み重ねられてきました。
例えば、拡声器が「うるさい!」と全国で苦情が出ると、国や市はようやく動きます。
そして、「拡声器に関するルール」 を作ります。
そのルールの基準を超えると違反となり、罰則が科されます。
しかし問題は、そのルールは 拡声器専用 であり、他の騒音には一切使えないことです。
こうして「個別ルール」ばかりが積み重なり、現在では大きく分けて9種類のルールが存在しています。
🟪実際どれくらいカバーされているのか?
私の体感を数値化すると
- ルールがある騒音・振動:約30%
- ルールがない騒音・振動:約70%
つまり、日本の騒音の7割は規制の対象外 というのが現実です。
ちなみに「対象外」というのは、どれだけ大きな騒音を出されても、警察や役所が助けてくれないって意味です。