東京都だけ、騒音規制のルールが厳しい理由とは?

東京に住んでいる男性が、東京民は特別だからな!といわばかりに、薄っすら笑みをしているイラスト。

東京都だけ、特別ルールがある

東京では、
他の都市より騒音対策が厳しく設定されています。

なぜなら、東京都だけ特別なルールがあるからです。

特別ルールの名前は、環境確保条例 第136条です。

一言メモ:
この規制があるのは、東京都だけです。
他の都市に、似たような特別ルールはありません。

条例というルールには、気を付けて

これは条例です。

何が言いたいかというと、
この条例は東京都内でしか適用されないという点です。

神奈川県や千葉県などに住んでいる人は、この特別ルールを適用することができません。

環境確保条例って何?

この特別ルールの正式名称は、
「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」

略して「環境確保条例」です。

名前の通り、都民の健康と安全を守るために作られた条例で、いろんなルールが集まっています。

その中に、騒音を規制する条文があり、それが第136条に書かれています。

この136条について、紹介しようとします。

第百三十六条 何人も、第六十八条第一項第八十条及び第百二十九条から前条までの規定に定めるもののほか、別表第十三に掲げる規制基準(規制基準を定めていないものについては、人の健康又は生活環境に障害を及ぼすおそれのない程度)を超えるばい煙、粉じん、有害ガス、汚水、騒音、振動又は悪臭の発生をさせてはならない。

※「騒音以外」の事も入っています。今回は騒音だけの話。

東京都HP

難しくて、わかりませんよね。

この136条を簡単に説明します(騒音の事だけ)

  • 「東京都内の騒音、全部規制するよ!
  • 「○○dB」を超えたら条例違反だよ!

と言うルールです。

じゃあ、○○dBの部分を教えてよ。

でも、その「○○dB」は住んでいる場所や時間帯によって変化します。

なので、ここではあえて詳しく書きません。

詳しくは公式の一覧表をどうぞ
日常生活等に適用する騒音の規制基準の部分に書いてあります。

そして、ここがとても重要です。

この第136条では、すべての騒音を規制対象にするという前提でルールが作られています。

ですがその一方で、例外となる騒音も最初から同時に設定されているのです。

つまり、最初から「この騒音は対象外」と決められている騒音がある、ということ。

その結果、例外にあたる騒音については、どれだけ大きな騒音でも条例違反にはなりません

そして例外となる騒音が、意外と多い事に注目です。

例外一覧↓

よくわからないと思うので、図を書きました↓

今までの東京都(全国どこも同じ)

136条ができた後の東京都

図のとおり、東京都は「136条」という条例によって、騒音のルールがきびしくなっています。

無法地帯は残っていますが、
こうした条例は他の都市にはなく、東京都だけです。

※このデータは、管理人が独自に作成したもので、国の公式発表ではありません。
※全体像を把握する参考としてご覧ください。

騒音が136条違反してるか?確認する方法

確認方法は簡単です。

  • 役所に相談しましょう

なぜなら、136条例は役所が担当窓口だからです。

担当窓口にいけば違法かどうか確認してくれます。

この窓口では、136条に限らず、
役所が対応しなければならない法律・条例を全部 調べてもらえます。

「騒音がうるさいんですけど・・」と相談すればOK。

ただし、ただし注意点もあります。
窓口の名前や場所は、自治体によって異なります

まずは電話で確認してみるのが確実です。

相談する際は、
自分の住民票や印鑑証明を発行してもらえる区役所に連絡するのがおすすめです。

東京都の詳しい情報はこちらからご確認ください。
東京都公式ホームページ