アパート上の階の足音がうるさい!この騒音に法律ってあるの?

アパート、自分の家の中で走りまくって暴れている男の子のイラスト。下の階の人は、相当うるさいだろう。

結論:上階の足音に、法律はない。

どれだけ不快でも、
足音を取り締まる法律は、今の日本には存在しません。

騒音の苦情がこれだけ多いにもかかわらず、
足音を規制するためのルールは、ひとつもありません。

足音で「警察」に相談した場合

原則、足音には対応しません。
ただし、
「深夜にわざと騒ぐ」
「嫌がらせ目的が明らか」
といった場合は、軽犯罪法違反として扱われる可能性があります。
とはいえ、軽犯罪法には「○○dB以上」といった数値基準がなく、現場の警察官の判断に委ねられます。
子どもの足音や普通の歩行音では、ほぼ対応されないと思います。

足音で「役所」に相談した場合


市区町村の役所に相談しても、 
「対応できません」といわれると思います。

役所には騒音の窓口がありますが、
この窓口は、規制されている騒音だけに対応する窓口です。

足音には法律や条例で規制されていません。

ですから、窓口にいっても、
「対応できません」と言われると思います。

足音で「裁判」をしたい場合

騒音で民事裁判を考える人の多くの場合、 
民法709条(不法行為)に基づく損害賠償請求をするケースが多いようです。

この場合、裁判での争点は
「受忍限度を超えているかどうか」で勝敗が決まるようです。

受忍限度というのは

  • 環境基準
  • 騒音の録音や記録
  • 医師の診断書など


これらをまとめて「受忍限度」と呼ばれています。

裁判官は「受忍限度を超えているか?」を重要な判断材料としています。

ですから「受忍限度を超えているか?」は非常に大事なことになってきます。

※筆者は弁護士ではないため、参考程度にして下さい。

管理会社・大家に相談した場合

対応は、個々違うと思いますので、詳細は省きます。

正直「足音がうるさい」と言っても対応してくれないでしょう。

マンション 足音の苦情は、全国でずっと上位

「足音がうるさい」という相談は、かなり多いです。


足音悩みは、
複数の調査でも「上位に入る苦情」となっています。

民間調査

こうしたデータや体験談を見ても、「足音」によるストレスは明らかに多いです。