すべての騒音・振動を規制しているルールは存在しない



残念ながら、日本にはすべての騒音や振動を規制するルールは存在しません。

あるのは「一部の騒音や振動だけを規制するルール」だけです。


🟪なぜ全部の騒音を規制しないのか?

私も不思議に思います。
すべての騒音や振動に共通の制限を設けた方が、国民にとってシンプルでわかりやすいはずです。

しかも、規制がない騒音は本当に規制がありません。
被害を受けた人は、自分で解決するしかなく、とても負担が大きいのです。


🟪騒音ルールは、どうやって作られてきたのか?

日本の騒音・振動の規制は、いつも後追いで積み重ねられてきました。

例えば、拡声器が「うるさい!」と全国で苦情が出ると、国や市はようやく動きます。
そして、拡声器のルールを作ります。

その基準を超えると違反となり、罰則が科されます。
しかし問題は、そのルールがあくまで拡声器専用であり、他の騒音には一切使えないことです。


こうして、トラブルが起きるたびに専用の法律や条例がつくられました。

こうして「個別ルール」ばかりが積み重なり、現在では騒音ルールが7種類、振動ルールが2種類、あわせて9種類が存在しています。