はじめての騒音ルール 8年間の経験からまとめた基礎知識

隣人の騒音に悩み、何をしていいか分からず困っている人のイラスト

私は8年間、隣人騒音に悩み続けてきました。
その経験から得た知識をもとに、日本の騒音ルールの全体像を、シンプルに解説します。

まず、全ての騒音を規制しているルールは、残念ながら存在しません。

ですが、ルールはあります。


🟪騒音と振動にはルールがある

日本には、騒音・振動を制限するルールがあります。
そのルールは、大きく分けて2個です。

  1. 国が決めたルール(法律)
  2. 県や市が決めたルール(条例)

この2個のルールで、日本を守っています。

ただし…ここが大事なポイント。
この2個のルールの対象になるのは、一部の騒音・振動だけです。


🟪2個のルールの対象になるのは、どのくらい?

私が8年間調べ、経験してきた実感では、

  • ルールの対象になる  →約30%
  • ルールの対象にならない→約70%

つまり、日本の騒音の約7割は 初めからルールの対象外になっています。

(※あくまで私の推定値です)


🟪「ルールの対象」だったらどうなる?

ここで「ルールの対象になる→約30%」という意味を少し具体的にします。

  • ルールの対象になる騒音・振動
    → 警察や役所が管轄しています。
    →相談すれば取り締まってもらえます。
    →(基準を超えてた場合だけ)
  • ルールの対象にならない騒音・振動
    → どれだけうるさくても、国や警察も役所も助けてくれません。
    →(法律がないから、取り締まれない)

これが、現在の制度です。


🟪違法かどうか確認したいなら?

法律や条例に違反しているかどうかは、警察や役所に相談すれば確認できます。


🟪取り締まれない場合、どうすればいいの?

残念ですが、自力で解決するしかありません。
なので自宅を購入する時は、本当に気を付けてください

※なぜ気を付ける必要があるのか?
それは、騒音トラブルが事件に発展しているからです

傷害事件は年に数回ニュースで取り上げられ、殺人事件もおよそ2年に一度のペースで報道されています。

これで、初心者の方への説明を終わります。


ここからは、補足情報です。


🟪マナーとモラルを破ったら逮捕?

私たちは、お互いに迷惑をかけないように生活をしています。

これが「マナーとモラル」です。
ですが、マナーやモラルは法律ではありません。

だから、破っても逮捕されることはありません。

もしマナーやモラルのない人が隣に引っ越してきたら?
想像するだけで「ゾッ」とします。


🟪東京都だけは「特別ルール」がある

東京都にお住まいの方へ。
東京都には「環境確保条例136条」という独自の条例があります。

簡単に言うと、東京都だけ 他の地域よりも厳しいのです。

詳しい内容は、私の別記事で解説しています。
👉東京都だけ「特別ルール」がある